映画:アモーレス・ぺロス / Amores Perros
今日は、私のオススメのメキシコ映画をご紹介したいと思います。
アモーレス・ぺロス(原題:Amores Perros)(メキシコ/2000年)
この映画はメキシコシティを舞台とし、同時に進行する3つのストーリーで構成された映画です。
ひとつは、兄嫁に恋をしてしまい闘犬でお金を作る青年の話、ひとつは不倫に走るトップモデルの話、もうひとつは、娘を捨てた事を後悔する落ちつぶれた元大学教授の話。
無関係に見える3つのストーリーですが、映画を見進めていくと、それぞれひとつの事故をきっかけに交差していきます。
また、どのストーリーにも必ず犬が登場します。闘犬にされた犬、モデルの愛犬、元大学教授のごみ収集についてくる犬が、それぞれの主人公の姿を反映するように寄り添って出てきます。
「愛と喪失」を描いたと言われるこの映画ですが、タイトルにある「アモーレス・ぺロス / Amorres Perros」は直訳すると「犬のような愛」という意味なのですが、意訳すると「惨めったらしい愛」(※犬という言葉はあまりポジティブな意味で使われません)。
少し切ないストーリーではありますが、臨場感と現実感の溢れる見ごたえ抜群の映画です。
私はメキシコに縁も何もなかった大学生の頃にこの映画に出会いましたが、今でも好きな映画のひとつです。
尚、アモーレス・ぺロスはメキシコ人監督Alejandro Gonzalez Iñárritu(アレハンドロ・ゴンザレス・イニャリトゥ)の長編映画デビュー作でもあります。
「バベル」、「BIUTIFULビューティフル」や「バードマン」を世に送り出した有名監督です。
残念ながら、メキシコNetflixにはこの映画は入っていないようですが、日本に居られる方はTSUTAYAで借りてみてください!