メキシコシティの危険地区「テピート」 / El origen del nombre "Tepito"
皆さんは「テピート(Tepito)」という地区名を聞いたことがありますでしょうか。
テピートはメキシコシティの中心地セントロに位置し、ソカロから少し北に入ったところにある地区で、路上市場で違法コピー品や盗難品が多く売られています。メキシコ最大のブラックマーケットとも言われており、銃や麻薬なんかも買えちゃうそうです。
テピートは、メキシコシティの危険スポットのひとつで、強盗やすりだけでなく、殺人事件や、誘拐、麻薬取引も多く、メキシコの中でもとても悪名高いエリアです。どれだけ治安が悪いかというと「メキシコ人であってもアイロンがけされた(小ぎれいな)シャツを着てるだけで、履いてる靴まで盗られる」ほど物騒なところだそうです(実際にあった話です)。
そんなテピートという名前にはおもしろい由来があるそうです。昔から治安の悪いエリアとして存在していたテピートなのですが、このエリアの見回りをすることになった警察官が仲間に向かって、「強盗を見つけたら、口笛を鳴らすよ(Si veo a un ratero, te pito)」と言ったそうです。
この「(君に向かって)口笛を鳴らす/ Te pito / I whistle at you」というスペイン語が地域の名前になったといわれています。
本当の話が分かりませんが、メキシコは何を調べても何かしらのうんちくが出てきて面白いなあ、といつも思わされます。