México en mi Corazón / メキシコうんちく帳

メキシコ便利情報をブログに残しています。

モクテスマの呪い / Venganza de Moctezuma

メキシコに来てからちょうど4年が経ちました。

私は「日墨交換留学プログラム」という外務省の留学制度を利用してメキシコに来たのですが、プログラム参加メンバーは30名ほど。その中には、省庁からの派遣メンバー、学生、私のように社会人で仕事を休職・離職して参加するメンバーで構成されていました。

 

そんなメキシコ到着当初、タコス、ビール、テキーラなど新しい食生活を楽しむ日本人30人の多くを襲ったのが、食あたりでした。到着してから4ヵ月の間で、「今ちょっとお腹下してるから(今日のタコスはやめとく)…」といった会話が繰り広げられていたのを覚えています。

 

さて、このように新しい土地や旅先で、水や食事が合わない等の理由から、食あたりになることは決して珍しいことではないのですが、メキシコで、この現象は「モクテスマの呪い(Venganza de Moctezuma / Moctezuma’s Revenge)」と呼ばれています。

 

モクテスマとは、スペインがメキシコへ征服しに上陸した時に、アステカの王様だった人物です。

 

モクテスマ王は、スペイン人が、暴力的なやり方で別地域の征服を進めていたのを知っていたことから、とても慎重にスペイン人を迎え入れました。しかし結果的に、自身は征服者Hernán Cortés(エルナン・コルテス)に監禁された挙句、石や槍を投げられて殺されてしまい、2年後には、アステカ文明は完全に滅亡してしまいました。

 

このように、征服者を受け入れ、アステカ王国滅亡のきっかけを作ってしまったモクテスマの恨みが、メキシコへやってきた外国人(侵入者)に腹痛をもたらすと言われているそうです。

 

私も、まだモクテスマ王の呪いが解けていないようで、一年に一度は謎の腹痛に襲われます。

 

これは呪いだ、と言われてしまうと開き直るしかないのでしょうが、タコスの食べすぎ、水や野菜には十分気を付けて、楽しいメキシコ生活をお送りくださいね。

 

Conoce la historia del magnífico penacho de Moctezuma