México en mi Corazón / メキシコうんちく帳

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メキシコの独裁者ポルフィリオ・ディアス / Dictador o Héroe - Porfirio Díaz

最近、歴史上に存在した悪人に関するYouTube動画にハマっているのですが(おうち時間の使い方も慣れてきたようです)、メキシコ歴史上での悪人は?と聞かれると、必ず名前を挙げられる人物がいます。

それは、35年にわたる独裁政治を行った、ポルフィリオ・ディアス(Porfirio Diaz)。

 

ポルフィリオ氏は、初めての大統領就任後、憲法を改正して大統領の任期延長を繰り返し行うなどして、1911年まで独裁政治を続けました。

 

富裕層を優遇させた政治だったことから、貧富の差が開き、メキシコ革命が勃発(ディエゴ・リベラなどが率いる壁画運動もこの革命にあたります)、最終的には国外追放されてしまいます。

 

そんな悪名高いポルフィリオ氏ですが、実は、メキシコの近代化を支えた人物とも呼ばれています。

 

鉱工業に力を入れ、鉄道網を普及させたり、対外貿易に重点を置いたことで、経済の安定と繁栄を実現させました。

 

西洋の芸術や建築を積極的に取り入れて、「アメリカ大陸のパリ」を作ろうとしていたポルフィリオ氏。

例えば、メキシコシティのセントロにあるベジャス・アルテス(Bellas Artes)、レフォルマにあるアンヘルの独立記念碑(Angel de Independencia)や革命記念塔(Monumento a la Revolucion)などをも全て、ポルフィリオ政権の時に建てられたものです。

 

貧困層を見捨ててでも近代化に力を入れたポルフィリオ氏は、メキシコでも「独裁者」と捉えられるか「近代化の礎を築いた人物」と捉えられるかは、意見が分かれるようです。

 

今日はちょっとメキシコの歴史について紹介してみました。

 

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