México en mi Corazón / メキシコうんちく帳

メキシコ便利情報をブログに残しています。

骸骨婦人「カトリーナ」 / Catrina de José Guadalupe Posada

もう少しで死者の日がやってきます。

死者の日というと、メキシコでは骸骨をモチーフとしたグッズが売られていることが多いのですが、メキシコは三千年も前から、祖先の骨を身近に飾る風習があったようです。

 

そんなメキシコで、有名な骸骨のイラストがあります。

f:id:Chizu333:20210507074639p:plain

このよく見かける「カトリーナ」と呼ばれる骸骨婦人イラスト。

 

最近のデザインかと思っていましたが、実はホセ・グアダルーペ・ポサダという男性が1913年に描いたもの。古くから、死者の日を象徴するアイコンとして親しまれているそうです。

 

このポサダ氏が生きていた時代は、以前もお伝えしたポルフィリオ元大統領の独裁政治が行われていたため、貧富の差が酷かったと言われています。

そんな当時のメキシコ人貴族をパロディのように皮肉を込めて描かれたのが、この「カトリーナ」です。「人間は死んでしまえば、金持ちも、貧乏人もみんな同じ骨」と、政治批判や皮肉を込めて作られたとのこと。

 

ここ5年ほど続いているメキシコシティ・レフォルマ通りでの死者の日のパレードも、今年はオンラインで行われるようです。

 

いつもは「カトリーナ」に扮して骸骨メイクでお出かけする人も多いのですが、今年はしんみりとした死者の日となりそうですね。