メキシコの音色を守るオルガニジェロ / Organilleros que conservan la música callejera
こないだ知り合いの方との会話のなかで、「道でよく見かける手回しオルガンを弾く人は、あれで生計が立てられているのだろうか」という話が挙がりました。
メキシコシティのセントロ(歴史地区)など、メキシコシティのあちこちで、大きな手回しオルガンを弾く人がいます。
この楽器は「Organillo(オルガニジョ)」と呼ばれ、そのオルガニジョ弾きは「Organillero(オルガニジェロ)」と呼ばれています。
オルガニジョは1800年中頃にドイツから輸入された楽器で、楽器屋さんを経由して、日銭が必要な人達へのレンタルが始まりました。それが、今のオルガニジョ弾きの歴史の始まりとなります。
そしてオルガニジェロ達は生計を立てられているのでしょうか。
オルガニジョのレンタル代は一日あたり50~150ペソと言われています。
それでも、一人当たり5ペソや10ペソ程度しかもらえないでしょうから、毎日必ずしもレンタル代の支払いが確保できるというわけではありません。
何の為にそんな仕事をするんだろう、と思ってしまいがちですが、200年以上も続くメキシコの音色を守っているのでしょうね。