【映画】夢 / Dreams by Akira Kurosawa
今日は桃の節句、ひな祭りの日です。
この時期に思い出すのが、黒澤明監督の映画「夢」です。
この「夢」という映画は黒澤明が実際に見たという8つの夢をもとにした短編作品を集めた映画です。その短編作品の一つである「桃畑」。
ひな祭りの日、姉の友達と遊ぶ少年(黒澤明の幼い日の投影)は、浦山の桃畑跡に白塗りの男女がひな壇のように並んでいるのを見つけます。
彼らは樹木に宿る精霊(木霊)で、「桃の木を切ってしまったお前の家にはもう居られない」と少年を責めるのですが、そのことを悲しむ幼い彼を見て、ひな壇の木霊が最後の舞を披露してくれるのです。
夢をモチーフにした作品なので、ストーリーに意味もなければオチもないのですが、環境問題に対する強いメッセージを感じる映画です。
何よりも、この映画は映像美が素晴らしくて、何度も見てしまいます。狐の嫁入りを題材とした「日照り雨」や、戦士した兵士が出てくる「トンネル」は、一度見たら忘れられません。
NetflixやAmazonプライムには無いのですが、YouTubeにはあるみたいです。好き嫌いが分かれそうな映画ではありますが、是非一度見てみてください!