メキシコの第三の性 Muxe(ムシェ) / El tercer sexo que existe en México
先日、友人から「はぎのみほ」さんというメキシコシティ在住の日本人美術家の方のお名前を聞く機会がありました。そんな、はぎのみほさんの作品の中に、「Muxe(ムシェ)」という「男でも女でもない性別」を扱った作品があります。
「Muxe(ムシェ)」とは、「男でも女でもない性別」である第三の性を持った人のことを指します。メキシコオアハカ州にあるフチタンという町に多く住んでいるようです。
オアハカ州の先住民であるサポテカ族の社会では、男でも女でもない「第三の性」を持った人が伝統的に受け入れられており、男女両方の神を宿す祝福された存在としてサポテカ社会でとても大切にされています。
少し調べてみると、性別適合手術を受けた人もいれば、女装するだけの人、お祭りの時だけドラァグクイーンのように女装する男性もいるようです。最近では、ファッション誌Vogue(ヴォーグ)の表紙を飾るなどして、メキシコでも認知度が上がっているようです。
今はLGBTQなど、色んな性別のあり方を認める動きが世界中で見られていますが、これだけ保守的なメキシコで男女以外の性を認める伝統的な考えが存在することにビックリしました。