México en mi Corazón / メキシコうんちく帳

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【メキシコ】中南米で初めての日系人

ブラジルやペルーと同様に、メキシコにも日系人のコミュニティが存在します。私の友人にも何人かいますが、日本文化に関係する事業をしている人や日系企業で働く人もいれば、日本語は全く分からないし日本も行ったことないのよ、という人もいます。「日系人」と聞くと、中南米ではブラジルやペルーを思い浮かべる人も多いかと思いますが、メキシコはどうでしょう。

 

メキシコのチアパス州に「アカコヤグア(Acacoyagua)」という村があります。この村は、ラテンアメリカで初めて日系移民がやってきたところで、その歴史は120年前まで遡ります。実はメキシコへの移民はブラジルやペルーより少し早く、初の日系移民がたどり着いた地はメキシコなのです。

 

1897年、榎本武揚率いる日本人の青年36人(榎本殖民団)がコーヒー栽培を目的にアカコヤグア村に到着しました。結果的に殖民地計画は失敗してしまったそうですが、それでも現地に留まった日本人によって、この村には日本の文化が残されています。

 

このAcacoyagua村ではトルティーヤではなく、お米を主食とするコミュニティがあったり、残留日本人が残した農場は今でも日系の方に引継がれているそうです。

 

私は、メキシコや中南米についての知識が全く無いままメキシコに来たのですが、改めてこういう話を見聞きして、100年以上も前に中南米に到着した日本人や歴史のことを思うと、なんだか胸が熱くなってしまいます!