México en mi Corazón / メキシコうんちく帳

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「ごますり」はスペイン語で?

日本語で、相手の機嫌をとる為に、お世辞をいたりすることを、「おべっかを使う」や「ごまをする」と表現しますよね。

なんでゴマなのかというと、煎ったゴマをすり鉢ですり潰すと、あちこちにゴマがくっつくことから、人にへつらう意味で用いられた言葉だそうですが、スペイン語ではどうでしょう。

 

スペインのスペイン語では、ごまをする人を「zalamero / サラメロ」といいます。語源となっているアラビア語の「サラーム(Salaam)」は、アラビア語圏で挨拶代わりに使われ、「平和」や「平安」を意味します。これが「大げさな挨拶」と捉えられることから、スペイン語では、おべっか使い・ごますり、と認識されるそうです。

 

一方、メキシコのスペイン語では、ごまをする人を「Barbero / バルベロ(ヒゲ剃りの理髪師)、もしくは、ごまをするという動詞になると、「Hacer la barba / アセル ラ バルバ(髭(ヒゲ)を作る・整える)」と表現されます。

なんでヒゲなのか気になったので、スペイン語の先生に聞いてみました。すると、ヒゲは「顔にこびりつくように生えているけど、剃ってしまえばすぐに取れるから」という、少しとんちな答えをくれました。ちょっと納得いきませんが、、、。

 

ちなみに英語だと、「lick (her/his) boots(ブーツを舐める)」と言われることもあり、汚い部分を舐めることから、ごまをする人を、「bootlicker(ブーツ舐め)」や「brown-nose(ブーツを舐めて汚れた鼻)」と呼んだりすることがあります。

 

言語や文化の癖が出るこういった表現って、知れば知るほど楽しいですよね! 

 

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