色で感じるメキシコの四季
メキシコシティは、冬はそれなりに気温が下がるのですが、夏はそこまで暑くならず、日本みたいにしっかりとした四季を感じることが少ないです。
衣替えといえば、セーターやジャケットを着る時期があるかないか、程度の違い。メキシコ生活を始めた当初は、四季を感じられずに一年が終わることに、ものすごく違和感を覚えていたのですが、気付けば、食べ物や街の色で季節の移り変わりを感じられるようになっていました。
食べ物だと、冬の終わりにマンゴーの美味しい季節が戻ってきて、夏にはウチワサボテンの実のトゥナが出回り始め、独立記念日が近くなると桃が売られます。
そして、街の色です。ハカランダの花が満開になるのが春、ハカランダが散り始めたらメキシコシティの夏、死者の日にはマリーゴールド、冬になるとメキシコが原産地のポインセチアが街中に並べられます。紫、オレンジ、赤、と、ちょっと派手めの色で視覚を楽しませてくれます。
日本にも季節の果物やお野菜が多いので、日本人にとって味覚で季節を感じられるのは嬉しいこと。街の景色も、季節に合わせて色付いてくれると、なんだかほっこりしますよね。