México en mi Corazón / メキシコうんちく帳

メキシコ便利情報をブログに残しています。

メキシコシティの大気汚染とアレルギー症状

今年もこの時期がやってきました。メキシコシティの大気汚染シーズンです。

 

メキシコシティは暑すぎ寒すぎず、年間を通して比較的に過ごしやすい気候に恵まれてるのですが、秋冬は降水量が少なく、いわゆる乾季と呼ばれるシーズンになります。

 

乾季になると、メキシコシティでは異様に空気が悪くなります。飛行機から見るとよく分かるのですが、今から砂漠地帯に降り立つのかと思うほど、茶色の空気に包まれています。メキシコシティは盆地になっていることから、空気が停滞してしまうそう。

 

そして、私が毎年悩まされているのがアレルギー症状。鼻、喉と咳の全てがやられます。数年前までは、何かの木(もしくは花?)のアレルギーだろうか?、と思っていたのですが、これは確実に空気のせいだと年々体が訴えています。

アレルギー症状が続いた二月頃には、軽度の鼻炎。三月になると、たまに来る大雨のおかげで空気が洗浄され、春を迎える頃には鼻炎も回復。こうやってアレルギー症状と共に、冬から春へのカウントダウンをするようになりました。

 

たかがアレルギーだと思って放っておくと、鼻炎が酷くなり、飛行機に乗るのさえ辛くなります(一度、鼻周りや眉間の上あたりが気圧で破裂しそうな痛みに襲われたことがあります)。

同じようにアレルギー症状が続く方は、適度に薬を飲む&鼻洗浄などで、体調を整えてくださいね!あと4か月程の辛抱です!

 

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メキシコシティにある素敵なコンサートホール Sala Nezahualcóyotl

アメリカ大陸で2番目に古い大学であるメキシコシティのUNAM(メキシコ国立自治大学)には、ユネスコの世界遺産として登録されているメインキャンパスエリア(図書館の壁画で有名なところ)だけでなく、現代アート美術館(MUAC)やコンサートを定期開催する劇場のあるエリアが存在します。

 

その中でも私のお気に入りは、Sala Nezahualcóyotl

サラ・ネサワルコヨトル、と発音します。

※この発音しづらい「ネサワルコヨトル」とは、アステカ帝国を築いた王様の名前です。

 

さて、このサラ・ネサワルコヨトル、何かというと、コンサートホールになっています。

クラシック音楽のコンサートに使われることが多く、UNAM所属のフィルハーモニー管弦楽団(OFUNAMと呼ばれているプロの交響楽団です)の練習用コンサートホールでもあります。

 

普通のコンサートホールもそうなのかもしれませんが、サラ・ネサワルコヨトルは、どの席に座っても音が同じように響くよう設計されているそうです。

内装も素敵で、私が初めて行った時は、メキシコの(しかも大学構内に)こんな素敵なコンサートホールがあったんだと思わされました。

 

実はサラ・ネサワルコヨトルをコラムでご紹介するのは、今回で二回目となります。

というのも、コロナでずっと中止されていたOFUNAMの練習コンサートが再開されていたのです。早速、今週末に行くことにしました!

 

今ですと土曜の夜と日曜の昼の週二回、秋の練習コンサートを開催しています。

席はとーってもお安く、50~240ペソ。私の最後の情報だとチケットは現地購入(現金のみ取扱い可)です。

 

(ご参考)

Sala Nezuacoyotl:

Av. Insurgentes Sur 3000, C.U., Coyoacán, 04510 Ciudad de México, CDMX, México

 

今週土曜日のイベント情報:

https://musica.unam.mx/calendario/evento/3905/

 

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メキシコ映画の黄金時代とは

少し前にチョコレートの「Abuelita」のおばあちゃんモデルとなった昔の女優さんについてコラムを書きましたが、彼女が活躍していたメキシコ映画の黄金時代について、少し触れたいと思います。

 

私も全然詳しくはなかったのですが、メキシコ映画の黄金時代とは1930~1969年までのメキシコ映画歴史を指すもので、当時の映画界では、世界的にも高水準の生産、品質、経済的成功を収めた時期と言われています。

 

当時ハリウッドでは、ヒスパニック向け映画の製作に失敗し続けていた一方で、成功を収めたのがメキシコ映画界。それをきっかけに、メキシコはラテンアメリカの商業映画の中心地となりました。また、第二次世界大戦中に米国とヨーロッパが戦争についての映画を作ることに焦点を当てたことから欧州の映画産業が衰退した時期でもあり、戦争映画だけではないバリエーションに富んだメキシコ映画が注目されるきっかけとなったのです。

 

その後、1990年代になると、再びメキシコ映画界が盛り上がります。これはNuevo Cine Mexicano(新メキシコ映画時代)と呼ばれており、現在も大活躍中のアルフォンソ・キュアロンや、アレハンドロ・イニャリトゥの時代に入ります。

 

さすがにメキシコ黄金時代の映画は私も見たことがないのですが、キュアロンやイニャリトゥの映画は世界的にも広く認められています。

アルフォンソ・キュアロンの「Roma(ロマ)」、アレハンドロ・イニャリトゥの「Amores Perros(アモーレス・ぺロス)」は現在Netflixでもご視聴頂けますよ。

※個人的にはモーレス・ぺロスがおすすめです。

 

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チョコレートAbuelitaのお婆ちゃんの正体

メキシコは古くからカカオ栽培がされており、「チョコレート」の語源もアステカ民族の言葉であるナワトル語の「ショコラトル(Xocolatl)」に由来があります。そんなメキシコでは古くからチョコレートを食用として用いる文化があったのですが、あくまで飲み物として普及していました。

 

今でもメキシコ産のチョコレートが欲しい!と思ってスーパーに行くと、板チョコではなく、ホットチョコレート用のものが多数売られています。その中でも有名なのが「Abuelita(アブエリータ)」。「おばあちゃん」という意味を持つこの商品には、いかにも「おばあちゃん」って感じの絵が描かれています。

 

ずっと商品のパッケージ用のイラストだと思っていたのですが、最近になって、実在していた昔の女優さんがモデルになっているということを知りました。モデルになったのはSara Garcia(サラ・ガルシア)という、メキシコ映画の黄金時代の中でも30~40年代に活躍した女優さんだそうです。彼女は、何でもないお婆ちゃん役として起用されることが多かったことから、次第に「La Abuelita de Mexico(The Mexican Grandma / メキシコのおばあちゃん)」と呼ばれるようになったそうです。

 

当時La Aztecaという会社が売っていたAbuelitaチョコレートのおばあちゃんモデルに採用されたのが70年代。その後、La Aztecaはネスレに買収されましたが、今でもおばあちゃんモデルのパッケージは変わりません。

 

とっても愛されていた方なんだなあ、と、なんだか心が温まりました。

 

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色で感じるメキシコの四季

メキシコシティは、冬はそれなりに気温が下がるのですが、夏はそこまで暑くならず、日本みたいにしっかりとした四季を感じることが少ないです。

 

衣替えといえば、セーターやジャケットを着る時期があるかないか、程度の違い。メキシコ生活を始めた当初は、四季を感じられずに一年が終わることに、ものすごく違和感を覚えていたのですが、気付けば、食べ物や街の色で季節の移り変わりを感じられるようになっていました。

 

食べ物だと、冬の終わりにマンゴーの美味しい季節が戻ってきて、夏にはウチワサボテンの実のトゥナが出回り始め、独立記念日が近くなると桃が売られます。

 

そして、街の色です。ハカランダの花が満開になるのが春、ハカランダが散り始めたらメキシコシティの夏、死者の日にはマリーゴールド、冬になるとメキシコが原産地のポインセチアが街中に並べられます。紫、オレンジ、赤、と、ちょっと派手めの色で視覚を楽しませてくれます。

 

日本にも季節の果物やお野菜が多いので、日本人にとって味覚で季節を感じられるのは嬉しいこと。街の景色も、季節に合わせて色付いてくれると、なんだかほっこりしますよね。

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スカイダイビングも激安、メキシコ

メキシコにいると、週末のお誘いが、「ご飯行こう!」とかではなく、「お料理クラス行こう」「ワインテイスティング行こう」「絵を描きに行こう」「トレッキング行こう」「ボルダリング行こう」といったかんじで、楽しいアクティビティに恵まれています。
こういったものは、私が見つけてきて友人を誘うことが多いのですが、一度メキシコ人の友人から誘われてビックリしたのが、「スカイダイビング行こうよ」というもの。

 

メキシコのスカイダイビングってすごく安いんです(命を預けているのに、、、)。私が知っている限りだと、1500~2000ペソ(8,500~11,200円程度)で楽しめます。
本当にこれで良いのかと思うのですが、値段を変えたところでリスクはあまり変わらない気もします。

 

とうことで、これまでに(二回も)スカイダイビングを経験した私ですが、一度だけでは十分に楽しめないと思っています。
一回目は、恐怖心に負けてしまい楽しむ余裕がないのですが、二回目になると、アドレナリンを感じたり景色を楽しむ余裕が出てきます。
私はまだ三回目のジャンプに挑戦できていないのですが、近々飛びに行きたいなと思います!また違う楽しみが出てくるかもしれません。

 

私が二回とも利用したのがここ↓↓

落ちている時に余裕があればポポカテペトル火山を見ることができますよ☆

Paracaidismo en México ➤ Vívelo este【2021 】en Skydive Cuautla ✅

 

 

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各州によって異なるメキシコのフォークダンス

先日、セントロにあるBellas Artes(ベジャス・アルテス)でメキシコの伝統舞踊が見られるというお話を紹介させて頂きました。

一方で、「メキシコの伝統舞踊ってどんなの?」と思われる方も多くいらっしゃると思いますので、少しだけご紹介したいと思います。

 

メキシコの伝統舞踊は、地域(主に州)によって異なります。

 

私の一番のお気に入りは、ラ・バンバで知られるベラクルスの踊り。通常、男女のペアで踊るもので、足踏みのステップとフラメンコのようなダンスが特徴的です。

ベラクルスの白い伝統衣装に、赤いバンダナやショール。二人でステップを踏みながら、足だけで赤いリボンを結ぶ、というチャレンジが待ち受けているダンスです。

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また、有名なのが、マリアッチの起源であるハリスコ州の、ハラベ・タパティオというダンス。マリアッチの音楽に合わせて、こちらもペアで踊るものです。

男性から女性への求愛を表現したダンスで、女性は衣装をひるがえしながら、男性は(心なしか少し前のめりで)ステップを踏みます。

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その他にもオアハカ州は、パイナップルを肩に乗せた女性のダンス、ミチョアカン州は仮面をつけた踊りなど、地域によって全く種類が異なります。

どの地域のダンスも、衣装が美しいので注目してみてください。

 

こんな私も、実はメキシコに到着してすぐ、語学学校で伝統舞踊のクラスを取ったことがあります(笑)

常にステップを踏んでいるので、意外なほどの運動量なのと、スカートをひるがえす作業が難しかったのを覚えています。

 

【メキシコシティ観光】ベジャス・アルテスで見るフォークダンス

メキシコシティでは、少しずつコロナ前の活気が街に戻ってきています。

そんな中で、私が大好きなフォークダンスの劇場公演も再開されたようです。

 

メキシコシティの中心地・セントロにあるPalacio de Bellas Artes(ベジャス・アルテス宮殿)では、週に3回ほど、Ballet Folklorico(フォーク・ダンス)をやっています。

 

メキシコ革命時代のダンスや、ベラクルスのラ・バンバ(La Bamba)、北部のカウボーイ、マリアチ発祥の地であるハリスコ州の伝統ダンスなど、メキシコ好きにとってはたまらない内容となっています。

 

音楽はもちろん生演奏で、ベラクルス音楽のハープ弾きのおじさんやマリアチが出てくると、胸がいっぱいになります。各ダンスに合わせた伝統衣装も見どころの一つです。

 

私はこのフォークダンスが大好きで、ほぼ毎年見に行っていましたが、コロナの間はずっと見に行けず、うずうずしていました。

 

お値段は250~1200ペソ程度と、席の遠さによって異なりますが、是非1200ペソのお席で見て頂きたいです!とっても素敵な時間が待ってますよ。

 

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ハマってしまったイカゲーム

ずっと気になっていたNetflixで話題のあれ、見てしまいました。「イカゲーム」。韓国のドラマなのですが、広告に出てくる画がポップな色使いだったので気になっていたのです。

 

韓国ドラマに限らず、エピソードがいくつかあるドラマって、だらだらと生温い流れで進められるのが苦手だったのですが、イカゲームは違います。あまり詳細をお伝えしたくないのですが、借金などの理由から人生のどん底にいる「底辺の人間」を集めて、一攫千金を狙いゲームを行う、というもの。ゲームの内容は、だるまさんが転んだ、のような子供の遊び。恋愛ドラマのような、生温い要素は一切ありませんが、シビアなゲームを昔ながらの遊びに乗せて行う、というギャップがなんとも素敵なんです。

 

すっかりハマってしまい、先々週の週末だけで見尽くしてしまいました。一週間以上経った今でも余韻に浸っており、あれはこうだった、この人はああだった、と、見返しては一人でおさらいをしています。

 

ストーリー設定、俳優さんの演技力、芸術性の高さ等々、何をとっても満足できる内容でした。シーズン2の内容がどうなるのかワクワクしているのですが、調べてみると、どうやら、イカゲームの監督はシーズン1を作るだけで、ストレスで6本も歯が抜けてしまったそうです。。。シーズン2を制作してくれていることを願うばかりです。

 

まだ見られていない方は、是非見てください!第一話の前半だけ比較的面白くないので、そこだけ乗り切ればどっぷりハマってしまいますよ。

 

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【メキシコ】死者の日といえばパン・デ・ムエルト

もうすぐ死者の日。死者の日といえば、映画「リメンバー・ミー(原題:Coco)」で出てくるような、マリーゴールドのオレンジやガイコツなど、日本のお盆とは大違いの賑やかさ。
この時期になると、メキシコシティのレフォルマ通りがマリーゴールドで埋め尽くされるので、なんとなく秋の雰囲気を感じますよね。

 

そしてもう一つ、この時期に出回るのが、Pan de Muerto(パン・デ・ムエルト=死者のパン)。オレンジピールとアニスが香る生地で、骨の形で十字型が飾りつけられたパン。
死者のパンという名前ですが、お供え用だけではなく、ちゃんと食べられるものです。

 

ちょっとパサパサしていて、私はあまり好きじゃないのですが、美味しいパン・デ・ムエルトはすごく美味しいそうです。
「これは本当美味しいから!」と友人に勧められたものも、あんまり好みではなかったのですが、今年こそは美味しいパン・デ・ムエルトに出会えると信じています。

 

そんな私が狙っているのが、La VitrineとBakersのパン。

 

La VitrineもBakersもメキシコシティのロマ・ノルテにあるお店です。BakersはポランコやFelix Cuevas付近にもありますよ。
La Vitrineはパンの中にカスタードクリームが入っていて、Bakersではカスタードクリーム入りのもあれば、死者の日用のクロワッサンも売っているそうなんです。美味しそうですよね。

 

毎年のパン・デ・ムエルトでは、何かが物足りない、、、と思われる方は、是非お試しください。どちらのお店も大人気なので、朝早くに行くか予約されることをおすすめします。

 

La Vitrine

https://goo.gl/maps/5PuwDp5vbs6YANWe8

Bakers(Roma Norte)

https://goo.gl/maps/S5uwKF23Q6B1C2V79

 

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